第十参瀑 三之公明神滝

三之公の貴人

ずっと前から来たかった明神の滝。今まで行った中で一番美しい滝でした。

先週末までは今週の7日の土曜日に行く予定にしていたのだが、親戚からチャチャが入り、その日は運転手に駆出される事になった。ウチの両親始め、後期高齢者の遠足と言うところか。そんな訳で急遽予定を変更して前倒で3日の文化の日に行って来た。お陰で三角縁神獣鏡に関する講演を聞きそびれることになったがこれもやむなしである。次の機会を待ちたいと思う。当初の日程ではいつもの知人も同行する事になっていたのだが、予定が変更になったのに伴い、「近くに行った事があるからやんぴや」と言う事で今回も大台ケ原に続き単独行となった。

そんな訳で今回はやや早いかなと思いつつ、中河内某市を午前4:00頃に出発、国道165号から169号を通り大迫ダムを渡り、ダムへ流れ込む三之公川の支流にある明神滝を目指した。入之波温泉までは過去に何度か行った事があるが、その先へは行った事がない。昼間に走るならともかく、夜中に走るのでナビがあるとは言え、少し不安であった。そして、そんな不安は見事に適中、途中の栃谷と言うところで左折せず直進し筏場の方へ少し走ってしまった。運よくこのときはナビも動いていたのと、上手い具合にUターン出来る場所があったので事無きを得たが、夜中の山道は周りが見えないので注意が必要ですな。

それと、毎度の事なんやけど初めて走る道と言うのはどうも距離が遠く感じる。同じ道でも復路はすぐなんですけどねぇ…。人間の心理と言うのは恐ろしいものです。そんなこんなで明神滝の入り口に到着したのは6:00少し前。明るくなるに従って空模様が解って来る。しかし残念ながら芳しくない。天気予報では晴れとの事だったが、どう見ても曇り空。結局この日も基本的には曇りで時折日差しがある程度。やっぱり悪天候男なんでしょうね。

いずれにせよ、出発はもう少し明るくなってからと思い仮眠してたら6:00過ぎ頃に車が一台やって来た。準備を終わった頃合を見て話を聞くと明神平からグルッと一回りして来るとの事。こっちは滝だけ見て帰って来ますと挨拶し、こっちもぼちぼち準備を整え6:40頃スタートした。滝までは30分程度の距離なので、1時間ばかりゴソゴソしても9:00には帰って来れる。近所に温泉が湧いている滝があるらしいので、オマケでそこを見学しても時間的には余裕である。久々に山鳩湯で温泉につかり、早めの昼飯でも喰って帰うかと思う。

と、いろんな事を考えながら歩いていいるうちに滝への入り口に着いた。ここから滝までは急坂が続くとネットで見た情報に書いてあったが。全然大した事は無かった。確かに急なところもあるが、良く整備されている。林道にある入り口からもところどころで新しい木橋があったりとかなり手入れされている。こないだの三星山とはえらい違いである。

そして、帰宅してからGPSのトラックデータをカシミールで見て思ったのは、ひょっとして斜面の崩落などで「ルートを全面的に作り直したのでは無いか」と言う事。滝への途中、川筋の方へ降りていく道があり、復路それを辿ってみたところ、沢沿いに少し遡上したところで通行止めになっていたが、どうもこれが国土地理院の1/2.5万に記載されているルートの様に思えたからである。

ま、登山道の整備にしろ、三之公の山林を買上げ水源地として保全保存するなど、川上村恐るべしである。ふるさと納税でも検討してみる価値はあるな。お世話になっていることやし…。

で、滝への急坂を降りていくと途中から水の音が大きくなり、木の間にその姿が見えてくる。チラチラと見ながら歩を進めるとやがてその全体像が目の前に…。落差は20m程度だろうか。ほんまに綺麗な直瀑である。スーッと衣を引く様な流が滝口から滝壺へ一直線に伸びている。昨日の雨でやや水量も増しているかと思ったが、そうでも無い感じがする。清楚で上品なこの滝にはこれくらいが丁度良い水量にも思える。回りの雰囲気もなかなか素晴らしい、滝壺から沢への流れ出すところに大きな倒木があり、これもなかなか良いアクセントになっている。滝の下流には杉?の人工林が広がっているが、滝の周りには広葉樹が残されており、色づいた葉や、緑のまま残っている葉と色とりどりの世界が広がっている。時間が経ち、日が昇ると時折雲間から日が差し込んでくる事がある。そんな時は青空、雲と相まって本当に美しい空間となる。

国道から時間にしてほんの30分程山道を走り、さらに30分ほど歩くだけでこんなに素晴らしい風景に合えるとは感激である。これで携帯が繋がったら言う事が無いのだが…。

この日は三星山の経験に基づきシグマのフィッシュアイも持参していたし、先日購入したベルボンのUT-63Qも携行性に優れている上、非常に使いやすい。お陰で16-35ズームとフィッシュアイ各々のレンズを付けて滝つぼの周りを一周して撮影を楽しむ事ができた。この三脚、本当に使いやすくで素晴らしい逸品である。

そんなこんなでふと気がつくと9:00を回っていた。2時間近く滝の周りで過ごした事になる。これから戻って、おまけの滝を見て、山鳩湯へ行ったら丁度エエ時間と思い、晴れ間が出たした空模様に後ろ髪を引かれながら滝を後にした。

帰り道、まったくそれらしくない格好でラジオを聴きながら登ってくる方と遭遇した。不覚にもかなり驚いてしまったので、先方の方が却って驚かれたかも知れない。この方も滝を見物に行くとの事だった。駐車地点に戻ると、朝に挨拶した方の車はもう止まって無かった。グルッと回ると言うのがどの程度のものなのか解らないが、かなりのペースで歩かれたのか、それともカクシ平までのピストンだったのか…。後者であれば滝からカクシ平までは1.5kmほどらしいので距離的には十分可能かと思われる。新しい来訪者も居た。年のころは60~70くらいの女性の方が数名。挨拶するとこれから滝へ行かれるらしい。時間的には太陽が登り、雲が出なければ日も差し込み、丁度良い時間帯になるかも知れない。

当方はそのまま、林道を入之波方面へ200mほど戻り、公衆トイレの前にある沢を谷水を引きこむためのパイプにそって温泉が湧き出る滝を目指した。時間にしたら10分くらい歩いただろうか、落差2mくらいの小さな滝があり、その上に取水場所がある。そして、その脇にそのポイントがあった。湧出量は極々僅かな量の様だが、湯の花の様なものが小さな流に発生している。指を浸けてみたが、暖かさは全く感じない。山の水特有の冷たさも感じないのでそれが温泉効果なのだろうか。

この後、小さな滝もついでに撮影しておこと思い、滑りそうな場所を滝のところまで降りて、数枚写真を撮った。そして、悲劇はその帰りに発生した。最近、登山靴にも慣れてきたので、それが禍したのだろうか、ひょいと岩に飛び移ったところ、ズルリと滑ってボチャンである。いつもなら、温泉に備えて着替えを持って来ているのだが、こんな時に限って持って来ていない。残念ながら山鳩湯は次回に再訪した時と言うことにして帰路についた。

Body:Nikon D610
Lenz:AF-S NIKKOR 18-35 F3.5-4.5G
iso:79
ap:22.0
ss:6/1
fl:18mm
eb:Modified
soft:DxO Optics Pro9.0


全体の雰囲気はこんな感じです。

全体の雰囲気はこんな感じです。

フィッシュアイで目先を代えてみる。

フィッシュアイで目先を代えてみる。

フィッシュアイもう一丁!

フィッシュアイもう一丁!

滝壺左側からもなかなかエエ感じやったのでトライしたのですが、滝の飛沫が凄まじく、レンズに水滴が付着しまくりなので諦めました。離れてみていると清楚で美しい直瀑ですが、近づくとやはり自然の力を感じます。梅雨時など水量が多くなると全く違った顔を見せてくれるのでは無いでしょうか。また、太陽光が十分に差し込むともっと陽気で明るい表情を見せてくれると思います。

それにしてもフィッシュアイは面白い。倒木のイメージが通常の広角で撮ったのと全然違ってくる。


最後はフィッシュアイの縦位置で締めときます。

最後はフィッシュアイの縦位置で締めときます。

本文にも書いてますが、ベルボンのUT-63Q、これは買って良かったです。その携行性と使い易さは大げさに言うたら当方の三脚のイメージを変えましたね。三脚を持ち出すというたらそれなりの覚悟が必要やったのですが、これならちょっとしたハイキングにも手軽に持ち出せます。仕舞寸法で30cm以下と言うのは素晴らしい狙いでしたね。って、発売は結構前やったな…。

カテゴリー: 写真, 生活 パーマリンク

第十参瀑 三之公明神滝 への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 宝冠の森 | ちょっと

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です