六甲全山縦走路・Part2

麻耶山から大阪湾方面を望む。

麻耶山から大阪湾方面を望む。

正月に諭鶴羽山に登って以来とんと御無沙汰していた坂路調教。それだけでは無いのだが家庭内にイロイロと課題があったり日々の暮らしで気分的に消耗していたりで特にすることも無くダラダラした週末が続いていた。それらの中でも大きな課題が月初になんとか片付いたので、ここらで一発怠けた体に喝を入れるため、少し前にキニスキー氏からお誘いを受けていた坂路調教を企画した。どこに行くかはお任せだったので手近で、帰りに一杯呑めるところと言うことで六甲全山縦走の続きをすることにした。

続きと言うからには前があるだが、その前とは六甲馬の背へ行くのが目的だったので計画段階で全山縦走など全く頭になかったので須磨浦公園から妙法寺までの区間に留まったが、須磨浦公園から宝塚に到る50km前後ある全山縦走と言う点から見るとその距離10km程度とおちょくった様な短い区間である。残り区間は約40km。今回はそのうちどれだけ踏破出来るだろうか。設定として妙法寺から鍋蓋山を経て元町・三宮に到るコース、二番目は市ヶ原から布引の滝を経て新神戸・三宮へ到るコース、三番目はちょっちムリぽな麻耶山から六甲山頂へ到るコースを設定。その段階では二番目のルートを経て三宮でプチ、大阪でメインの宴会で〆るコースになるかなと想定しましたがどうなったことやら…。

3月17日、7:30に神戸市営地下鉄三宮の改札に集合、妙法寺駅に着き歩き始めたのが7:45頃。前回、妙法寺駅に到るルートで見つけた六甲全山縦走の標識の記憶とGPSを頼りに改札を出て左折し高取山へのルート入り口を探す。その後は標識に従って高速を跨いだり潜ったりして住宅街を抜けそれっぽい道へ差し掛かったところでGPSからピッと想定していない音が…。ウェイポイントを通過した時はピコーンピコーンと二度鳴るし、衛星の捕捉状態が悪くなった時は音な鳴らないし、何やら嫌な予感。

ケースから取り出してみると正に予感は当たりバッテリーロー表示が…。バッテリーは使用後は必ず充電してからケースに収納しているので、昨晩にそこから出して来てGPSに入れたので予備など持って来ていない。この先、ルートに迷う事は無いだろうかログが取れないのは痛恨の極み。しばらくなんでやろうと考えながら歩いたが、充電器へのセットミスとしか考えられない。そしてこんな事もあるんやから予備は必ず持参すべしと言うのを改めて痛感した。

しかし、お陰でと言うか何と言うか使えないGPSと視界を妨げる跳ね上げ式老眼鏡にはザックの中へお引取り頂くことが出来たので、ある意味快適に過ごせる様にもなった。ホンマ目が悪くなると厄介な事この上ない。

妙法寺を通過し、しばらく歩くと高取山に到着。300mそこそこの低山と言え、見晴らしも良くなかなかのビューポイントである。ラジオ体操をされていた妙齢の御婦人方におちょくられたがここまで登ってきてラジオ体操とは、数名居られた紳士が疲れ気味に感じられたのと比べると恐るべしパワーである。神社でこの先の安全祈願をすませ、高取山を下ると縦走路は丸山の市街地を抜け鵯越駅を経て菊水山へ向う。山道より市街地の方が道を間違い易いと思うがここも要所要所に標識があるため迷う事はなかった。キニスキー氏がお遍路さんで掴んだ嗅覚と言うのも助けになった。

菊水山は2013年の正月に初日の出遥拝に訪れたが、その時は自動車道をタラタラ歩いて登ったので楽だったが、今回は違った。最後の登りは階段が続く急登で、先行するカブスカウトの一行に歩を緩めざるを得なかったことに助けられた感がある。気温は恐らく10度に満たなかったと思うがアウターに雨具を着ていたので汗だくになってしまった。この雨具、オムニテックと言うゴアテックスの様は機能を持つ素材らしいのだが通気性が殆ど無いのでは無いだろうか。縫い目にもシールテープが無いし、上下で8k円位だったとは言え使い物になりませんな。島並みで雨具として使ったときはそうでも無かったけどなぁ…。

汗だくで到着した菊水山では縦走路の案内板の脇にあるベンチでもぐもぐタイム。この場所がなかなか面白い。ほかの登山者の案内板を見ながらの会話が聞こえて良い情報収集が出来る。くだんのカブスカウト一行も案内板を見ながら行程について引率者の説明を受けている。こっちもレベルはカブスカウト並みなので参考になる。引率者の一人の方と話して見たが、体力と宴会を考慮すると六甲山頂まで辿り着くのは少し厳しそうである。ちなみに彼らは麻耶山の先にあるなんちゃらと言う施設を目指しており、到着予定は16:00を予定してるとのこと。説明を終え、昼食ポイントらしい鍋蓋山へ向う一行をモグモグしながら見送る。

彼らを見送り暫くしてこっちも昼食ポイントの鍋蓋山へ向けて出発。途中で一行に追いつき、尻目に殺し鍋蓋山に着いたのは丁度お昼頃。ここまでの縦走路、登りの急なところでは階段や段差のある岩などを越えるところが多いのでジジイに比べて相対的に体力、循環機能は優れているとは言え、身長の無いカブちゃん達には結構厳しいので無いだろうか。

手早く定番のカップ麺とオニギリで腹ごしらえを済ませて縦走路を先に進むんだ。この時点で最初のルートは無くなり、布引の滝と書いた標識が現れるのを目指して進み、みつけた時点で判断することにした。布引の滝方面への分岐点となる市ヶ原に着いたのは13:00頃だったかと思う。布引貯水池の源流となる小川が流れており、その川原は絶好の昼食ポイントである。ここまで引っ張った方が正解だったかも知れない。ここで次のポイントまでの所要時間の情報収集すると麻耶山まで約2時間程度で結構キツイとの事だったが、時間的には丁度エエ感じなので麻耶山まで行く事にした。少し進むとルートが分岐していたが、通り掛かった人に尋ねて、距離的には近いというハーブ園経由のルートを取った。

そしてこの先のルート。市ヶ原の先で分岐したルートと再合流したと思われる先の区間は聞いた通りの結構きつい行程でした。いやー、六甲縦走路舐めたらあきません。全区間を一日で踏破する方が居られるのには驚きです。と言うことで麻耶山に着いたのは14:15頃ではなかったかと思います。ごそごそしてたら14:30発のロープウェイが発車しますとのアナウンスがあった記憶があります。

トラックデータが無いので歩いた距離はわからないが恐らく14~15kmは歩いているのではと思います。と言うかそう思いたいです。結構アップダウンもありきつい区間でした。個人的には大台の滝見尾根つき逆回りルートに匹敵する疲労度だと感じました。ちゅうことでこの日はここで終える事に決定。

しばし絶景を楽しんだ後、確か15:00のロープウェイで下ったと思います。そしてケーブル、バス、阪急電車の乗り継いで梅田着。天満まで最後のひと歩きして居酒屋で宴会。二次会は京橋までアンコールのひと歩きして粉もんで一杯。くたくたへろへろになった一日でした。

帰宅後、GPSから電池を取り出し充電しました。一本は間もなく充電完了となりましたが、もう一本はしっかり充電が続きました。やっぱりセットミスで充電されていなかった様です。と言う事はGPSは結構電流値が必要と言うことなのかな。二本で3Vとして例えば2Vまで下がったら使えなくなるとか…。う~ん、充電前に電圧を測るべきやったかな。絶好のチャンスやったのに。


Camera:Huawei VNS-L52 (P9Lite Premia)
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高取山、高取神社にある鳥居

プチ伏見稲荷

神戸電鉄鵯越駅。

神戸電鉄鵯越駅。

菊水山頂上直ぐ下の展望所からの絶景。

菊水山頂上直ぐ下の展望所からの絶景。

 


 

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